4th down gamble

「蜂工場」

 録画しておいた「ダンディー少佐」を観る。見逃していたサム・ペキンパー監督の西部劇で、リチャード・ハリス演じる南軍捕虜の大尉がすんげーいい味出してる。ただこれどうなんでしょ。物語開始の時点ですごく明確な“目的”が掲げられているのにもかかわらず、妙にとっちらかった印象を与えるストーリー展開で、登場人物の動かし方も場当たり的。長尺に見合った余裕を感じられなかった。あの女村長(?)を後半まで引っぱる必要はなかったでしょ。

イアン・バンクス「蜂工場」
 「結末は、誰にも話さないでください」な話。タイトルだけは知っていた異色スリラーをようやく。解説では“ニュー・ホラー”って紹介されてるけど、ジャンルの枠には収まりきらないタイプの小説で、分量のわりにはちょっと読みにくい。日本で発表されたのが'88年ってことやから、ちょうど新本格ブームが起こりはじめた頃。その流れで、こっちではトリック小説として評価されたフシもある(いや、知らんけど)。
 ちゅうわけで、なかなか壮絶なお話でした。主人公のお兄さんが精神を病んだきっかけとなるエピソードはかなりくる。そんなお兄さんが精神病院を脱走、こっちはこっちで小動物をいたぶる毎日な弟の元へ「いまから帰るわ」と連絡を寄越し――とまあ、あらすじはそんな感じで。あとはじっさいに手に取って読んでくれ。

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by nobody85 | 2018-02-14 01:31 | ミステリ | Comments(0)